結果は与党PSOEが最大多数を獲得。野党PPは議席数こそ伸ばしたものの、大躍進にはつながりませんでした。
結果は、KLE4cさんのブログで紹介されていたこのサイトが詳しい。サパテロ首相の勝利宣言の動画を見ることができます。
サパテロが率いるPSOE政権は、カタルーニャ州の自治権拡大(詳しくは、以前このブログで紹介した若松隆先生の論文を参照のこと!!)や同性間の結婚の合法化、税制の見直しや年金の引き上げ、女性の地位向上などの社会制度の整備、移民政策などに寛容な政策など、リベラルな色合いを持った政策を次々と打ち出していきました。そして、前回の総選挙の時に公約として掲げていたPP政権下で行われたイラク派遣からの撤退を即時に行ったことなども評価されたのでしょうか?
一方で、これからの政権運営が順風満帆とはいかないようです。スペインは過去5年間、欧州最高水準の経済成長(昨年3.6パーセント)を達成してきましたが、昨年来の不動産バブル崩壊で不況感が強まっている中で、どのようにして景気回復を図っていくのか?といったことや、選挙期間中に犠牲者を出してしまった事件の主体として注目されている対ETA政策など、第2期サパテロ政権の抱える問題は山積しているといってもよいでしょう。
これから、スペイン民主制の大きな特徴である「議会君主制(Monarquia)」が具体化される動きが活発化します。衆議院に存在する全会派のリーダーが国王と謁見し、国王が内閣総理大臣を指名。指名された候補者は衆議院にて所信表明演説を行い、衆議院議長が当該候補者でいいかよくないかを衆議院議員一人ずつに「YES」か「NO」かを訊ねていくというプロセスを経て、衆議院で承認を受けた後に国王によって任命を受けるというプロセスがあります。ここがスペインの大きな特徴で、「国王」の力が日本の「天皇」と比較しても何だか強そうだなぁ〜ということが分かってもらえると思います。
今後も、スペインの内閣総理大臣が正式に決まるまでのプロセスを追っていくつもりですので(追っかけられるかなぁ〜)、楽しみにしていてください(期待しないで〜
スペインの統治機構に関心のある方は、
ぜひ、
拙著「Kashiromanの新スペイン法入門講義」
を参照してください!!
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