福井の開花亭に「和風」別館 地元魅力アップの先駆けに
昔ながらの風情を残す福井市中央3丁目の通称浜町にある料亭、開花亭(開発毅社長)が2月1日、景観に配慮した別館を敷地内にオープンする。料亭街として知られる浜町は、魅力ある街づくりを進める市の都市景観形成地区に指定されている。別館のオープンは、地区の魅力アップの先駆的モデルになると関係者の期待を集めている。
別館は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)2階建て、建築面積約200平方メートル、延べ床面積約380平方メートル。本館の北側に隣接している。ガラス張りの外壁の外側を格子状の木材で覆い、内側から街並みを眺められ、外観的にも街並みになじむように配慮されている。
設計を担当した建築家の隈研吾さん(慶応義塾大学教授)は、「開花亭の歴史と周辺の古い街並みは、どこでも手に入るものではない。伝統と現代の良さを取り入れた」と狙いを話している。
街づくりを進める市都市計画課は「近代的な和風建築という印象。新しい浜町の核になるのでは」と今回の整備を歓迎し、中心部のにぎわい復活にもつながると期待を寄せている。
本館は国の登録有形文化財に登録され、古くから多くの政財界関係者に利用されているが、別館は「割烹(かっぽう)レストラン」との位置づけで、ランチサービスなどを提供する。開発社長は「若者にも気軽に訪れてもらえる店を目指す」としている。「中日新聞」2008年1月18日 福井県版より
福井県のこの地域は、福井市の市街地であり、足羽川(あすわがわ)流域にはきれいな桜並木が見られる観光地としてたいへん有名で、「ふくい春まつり」が盛大に行われます。特に、祭りのハイライトには「越前時代行列」があり、それは著名な俳優が毎年柴田勝家公になってパレードをするというものです。2008年度は筧利夫さんが柴田勝家公になるらしいです。
で、その足羽川の桜並木と足羽山に咲く桜を愛でながら食事ができ、接待ができる絶好のロケーションの老舗というのが、今の新聞記事で紹介した「開花亭」でございます。
詳しい話はよく分かりませんが、ここも名古屋市にある「河文」と同じように、予約客のみを原則として受け入れ、いわゆる企業の重役などの「接待」に使われたお店のようで、我々一般人が一見で行くようなお店ではないようです。ただ、「河文」と同様、忘れてはならないのは、こういった老舗の料亭というのは、時代の流れを見続けてきた生き証人(!?)のような存在であり、「接待」としてこういった料亭を利用する場合にも、商売敵と合わないような店の設計がなされていたりとかするもののようで、「おもてなしの心」のこもったお店のつくり、接客をされているようですね。
「開花亭」のリニューアルは、地域に人を呼ぶために行うものだということのようです。伝統的な部分を一部取り壊してしまうのは残念なことだとは思いますが、お客さんを呼んで多くの人たちにいい場所を提供し、美味しいものを食べていただくということもまた重要なことだと思います。「負ける建築」を標榜する俺の好きな建築家の隈研吾さんが設計ということになれば、ひじょうに興味深いですね。ちなみに、「負ける建築」とは、「建築は環境を制圧するものではなく、環境に付き従う“負ける”存在であるべきだ」という考え方のことです、まさに、「浜町」にある「開花亭」の歴史という環境に付き従う建築というのが実際に完成するのがすごく楽しみです。
参考:慶應MCC「夕学五十講」楽屋blog : 負ける建築 隈研吾さん「建築と自然の共生」
翻って、「河文」のリニューアルで、名古屋市の丸の内界隈がどのように変化していくのかは正直言うとよく分からないですねぇ。最近は繊維の街からどんどんと様子が変わっているようですが、老舗「河文」が地域社会に対してどのような影響を与えるのかがひじょうに楽しみです。そして、成功してくれなくては困る!!趣のある建物を取り壊してでも建設したのだから...。
背景も料亭が持っている思想も「河文」と「開花亭」とは異なるかもしれませんが、文化財を持つ大都市の老舗の店が同時期にリニューアルをするという偶然にもほどがある現実がある中で、両方ともが成功してもらいたいと願っています!!
まずは俺が食べに行く!?
「まずは隗より始めよ」ではありませんが(笑)、考えてみようかなぁ〜。





