11-M
についての判決がついに出された。
反テロ特別法廷のJavier Gomez Bermudez裁判長は、有罪とした21人のうち、2人のモロッコ人ジャマル・ゾガム(Jamal Zougam)被告とOthman el-Gnaoui被告、スペイン人のJose Emilio Suarez Trashorras被告に対し、191人を殺害した罪で4万年の禁固刑を言い渡した。ただし現行法では刑期は最長40年と定められている。
一方、主犯格とされていたエジプト国籍のRabei Osman Sayed Ahmed被告を含む7人に対しては無罪が言い渡された。
主犯格とされるほか2人については、テロ組織に属していた罪で20年の禁固刑が言い渡された。同事件では計28人の被告が殺人などの罪で裁かれている。
スペインには死刑制度がない。俺は死刑制度賛成論者であるが、こういう時に死刑がないのは何ともいえない。
他人の人権を侵害しておいて、なぜ被害者の人権を尊重しなければならないのか?
俺はそういう考えを持っているから刑法を専攻しなかったのだが(苦笑)、それはともかく、未だにETAがやったのかイスラム組織がやったのかでの争いをやっているようである。
この判決を受けてかどうかは定かではないが、NHKのBS1で、
国を二分したテロ事件
スペイン列車同時爆破テロに判決
というのをやっていたので見た。
番組サイトによると、
3年前、マドリードで通勤時間帯に起きた列車同時爆破テロ。約200人が死亡したこの事件の最初の判決が(10月)31日言い渡される。事件はその後のスペインの対テロ姿勢に大きく影響した。3日後の総選挙で親米右派政権が敗北。左派のサパテーロ政権が誕生し、イラク撤退につながったのだ。スペインはどのようにテロとの戦いを推し進めるべきなのか。国を二分する論争が巻き起こり、その対立は今も続いている。今回の判決を国民は、そして事件の被害者はどう受け止めるのか。来年に総選挙を控えるスペイン。”テロとの戦い”に揺れる姿を現地から伝える。
と書かれていた。
内容はすごくまとまっていた。11-M事件以降のPPとPSOEのスタンスの違い。テロ事件の被害者の家族の立場からは、「早く事件を収束させてほしい」という気持ちが伝わった。
「11-M事件」を政局には使ってほしくない。一番考えなくてはならないのは被害者のことであり、将来の被害者をゼロにすることなのだ。「11-M事件」を解決することはもちろん大切だけれども、その視点は失ってほしくないと思った。
きっと、来年の総選挙でも、このテーマは重要な選挙のポイントになるはずであろう。PSOEもPPもその他の党も、将来の被害者をゼロにするための議論を行ってほしいと思う。
★ 拙稿「スペインの司法制度について」






